一流の器用貧乏になりたい

「器用貧乏」であることはきっと良いことだ。

「仕事のバランス感覚が良い」という病

レビューで言われたこと

僕は昨年、新卒で入った会社をやめ、今2社目の会社に1年ちょっと勤めている。
年度末に行われたレビューで、上司から言われた言葉は

「仕事とか、人間関係とかバランス感覚が良いよね」
「器用でなんでも卒なくこなすよね」

だった。

実はこれ、前職でも色々な上司・お客さんから全く同じことを言われており、
どこに行っても評価っていうのはたいして変わらないんだなあと実感したものだった。

「バランス感覚の良さ」って?

実際バランス感覚の良いのか?と自分でも思うことは多いけど、
自分の仕事を振り返って見ると、ある程度「やればできる」ことが多く、
そのカバー範囲も他の人よりは広いのかな、と思う。

そもそも飽きっぽく、同じ作業や同じ仕事をずっと続けて行くのは正直かなり苦痛なので、色々なことに手を出した方が自分的にも面白いっちゃあ面白い。

人間関係も悪くなく、ある程度色々な人と浅く広く付き合っていける。
そういう意味で、バランス感覚はあるのかなと思う。

その一方で、「何も突き抜けたものを持っていない」ことに常にコンプレックスを抱えてきた。
バランス感覚が良い、という言葉は、裏を返せば「なんでも中途半端」「強みがない」ということである。
「私は●●という人間です」という自分を表すキーワードみたいな、タグみたいなものがないことへの劣等感は常に持ち続けてきた。

ちなみに、今僕がいる会社はベンチャーなので、個々人の定型的な業務はそんなになく、「変化しかない」フェーズなので、「変化にうまく対応することができる」という意味では強みなのかもしれない。

しかし、この先のキャリアを考えた時に「オレは本当にこのままでいいのだろうか?」と自問自答することが最近多い。

「バランス感覚をよくしよう」とする意識

バランス感覚が良い、と言われる生き方をしてきたけれど、可能な限り「できないこと」をなくそうと努力し、「できること」を伸ばすことにはあまり注力してこなかった結果だと思う。

背景には「”自分ができないこと”があること」を認めたくないというプライドの高さだったり、完璧主義だったりがあるのかもな、と最近思うようになった。

昔から人の評価ばかり気にして生きてきた。他人を失望させたくないとか、他人に評価されたいとか、自分の行動の価値尺度は他人だった。
もちろん多かれ少なかれ皆そういうところはあると思うけど、僕の場合は多分にその意識が強すぎて、バランスを重視しようとする姿勢が強すぎるのだとも思う。

 

でも、これからの時代は「個人の時代」だし、いかに自分に「タグ付け(#●●)」ができるかが重要だと思っている。
だからこそ、自分の強みをいかに伸ばしていくかというのはとっても重要で。
自分の強み?得意分野?をまずは探すことからはじめないといけないなあ、と思った2019年4月15日。